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パソコンに伝統工芸の粋/飛騨春慶塗で外枠“化粧”/国府町の横田さん発案

 木目の美しさを引き立たせる伝統的工芸品の漆器「飛騨春慶」のデスクトップパソコンが誕生し、完全受注生産で販売を始めた。吉城郡国府町半田の木地師横田修平さん(45)の発案で、雰囲気のある部屋にも溶け込める高級インテリアとして注目を集めそうだ。

 パソコンは、本体15インチ液晶画面、キーボード、外付けスピーカー、マウスパッドの外枠をヒノキで作り直し、漆を使った春慶塗で“化粧”した。副業でパソコン修理会社「BEANS」を経営する横田さんが、既製品のパソコンの外枠を取り外して自ら木地を作り塗師へ塗りを依頼した。

 自然派で、どこかバイオリンなどの楽器を思わせるクラシックな外見。疲れる頭脳作業を癒やしてくれそう。横田さんは「パソコンといえば白か灰か黒の三色で味気ない。飛騨春慶の新たな魅力になれば」と話す。

 値段は一式税別四十八万六千円。ホテルのロビーや日本家屋など情緒を大切にする公共の場での利用が期待される。問い合わせは同社、電話0577(72)3217。高山市上一之町のギャラリー遊朴館に、二十四日まで展示している。

 (沢野都)

(写真)「飛騨春慶パソコン」と、製作した横田修平さん=高山市上一之町、ギャラリー遊朴館

《岐阜新聞11月20日付朝刊県内版》



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